3月27日に、祖母が永眠しました。

母子家庭だった私にとって、祖母はおばあちゃんというより母親でした。
おばあちゃんの手料理で、私は成長したのです。

三年ほど前に癌と宣告され、一時癌は消えたものの、再発してしまい、
最後は認知症の影響で人を疑ってしまったり、
元気だったころには考えられない一面もありました。

でも、私が行くといつも会いたかったわ、と喜んでくれて、
病院から帰るときは離したくないわ、と手をぎゅっと握られたこともあって、
本当にずっと傍にいてあげられたらどれだけいいかと思ったものです。

祖母は大坂で、傍には祖父しかいなかったので、
最悪最期は祖父ひとりで看取ることになるのでは、という懸念もありましたが、
最終的には祖父と母と私で看取ることができました。

私の旦那様も何度か祖母の見舞いに来てくれて、
やさしい旦那様と結婚できてよかったね、と
言い過ぎかもしれないけれど、それだけが今、
私の家族の中であたたかい話題だったのです。

火葬前に私の旦那様もかけつけてくれて、一緒に見送ってくれました。
いやな顔ひとつせず、というのはおかしいけれど、
仕事やいろいろ疲れているだろうに駆けつけてくれて…
結婚をしていて本当によかったと思う。ありがとう。

最後お化粧をして、生前着ていた服を着た祖母は本当に綺麗だった。
本当に、本当に、綺麗だった。
見ていて、神々しい気持ちになるくらい。

おばあちゃん、あたたかくやさしい愛で育ててくれてありがとう。
私もその愛を受け継いで、これからを生きていきます。

写真は祖母が意識があるときに、私に渡してくれと祖父に預けたもの。
この指輪、ロックテイストだわ。私のこと、わかってるね。

category: Family Life

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